6日目
ジャスパー最後の日はJasper Adventure Centreのツアーに参加。
午前中がNature Walks($40) 、午後がMount Edith Cavell($50)。
2名からツアー催行可能になるが、参加者は私たちだけ。private tour になる。

合計6時間英語漬け。娘の拙い英語の質問にもしっかり答えてくれる。
ただ、1つ質問すると20ぐらい答えが返ってくるが。
英語学習者にはお勧めのツアーである
(プライベートレッスン1時間分の費用で6時間楽しめる)

Nature Walks

ダウンタウンから車で5分ほどの所からトレイルが始まる。

肩に届くウェーブのかかった髪、深いグレイの目。ミステリアスな雰囲気を漂わせるガイド氏。内容はとてもeducational。アホな質問にも真摯に答えてくれる。
(何を食って生きているのだろうと思わせる系男前のガイド)

真ん中の島がビーバーのお家。ガイド氏いわく、ビーバーがカナディアンロッキーで最も大事な動物である。ビーバーがダムを作り、川をせきとめ、水が澱むことにより虫が発生。すると鳥が集まってくる。
彼らが木を倒すことで太陽の光が地面に届き、草が生え、小動物や草食動物がやって来る。そうすると猛禽類や肉食動物も集まってくる。こうして生態系が保たれるのだ。
フムフム。
Angel Glacier(エンジェル氷河)

天使が羽を広げたような形からこの名前がつけられた。
氷河の水が流れ出る小道を歩いていくと、目の前に雄大な景色が広がる。

駐車場から徒歩で片道30分。

!駐車場まではかなりの悪路。レンタカーの人は気をつけて。でも、がんばって行く価値あり。

解けだした氷河の水が池を作っている。
氷を触る事も出来る。

茶色の土で覆われているが、下のブルーは氷河である。

地球温暖化の影響で年々氷河が後退している。カナダのすべての水を供給しているため、これ以上少なくなる事に危機感を持っている。
これはもうひとりのガイド氏
(よしもと系、同じ匂いがする)の言葉。

後ろにMt. Edith Cavellがそびえているが見えにくい。
第一次世界大戦中、ドイツ軍に捕らえられていた連合軍の捕虜を逃がした看護婦の名にちなんでつけられた。ほとんどの捕虜がカナダ兵だったそう。

もちろん彼女は捕らえられ処刑されたのだけれど、最後の言葉が「私を許してください。」
で、この湖の名前が
Lake Forgiveness。
…つづき

「皆さんを悲しませてごめんなさい」
で、隣の山の名前がMt. Sorrow。
熊さんの話
Grizzly Bear と Black Bear がいる。Grizzly Bear は木に登れないがBlack Bear は登れる。
だから、木に登って逃げても無駄。見分け方は、肩にコブがある丸顔がGrizzly Bear。
Black Bear はGrizzly Bearが嫌い。追いかけられて木に登った爪の後があちこちで見られた。
しかし、基本的に熊は人間を襲わない。
子育て中だったり、人間が自分のえさ場を侵したら威嚇してくる。
冬眠中は呼吸が1分間に4回ぐらいになる。エネルギーの消耗を抑えるために。
冬眠が終わると体重が三分の一落ちる。そのため、春になると大量の木の実を食べる。
好物はbear berry と buffallo berry。

!突然出会うと熊も驚いて襲ってくるので、大声でしゃべりながら歩くとか、口笛を吹くなどするとよいらしい。
arguingしながら歩くのが一番とはガイドの言葉。オバチャンの集団は大丈夫。熊のほうが死んだふりしそう。

リスもすでに冬眠の準備をしていた。木の根元にたくさんのpine cornを蓄えている。
高原の花も盛りを過ぎ冬支度にかかっている。
この日のガイドの説明で、木の実や花をインディアンがどのように薬として使用していたかよくわかった。
白人たちは原住民の知恵を信じず、ビタミン不足などで多くが命を落としたそうだ。
*
大量のキノコが生えていた。国立公園でもキノコは採ってもいいらしい。キノコの図鑑が必要だが。
エルクがオオカミに襲われて毛をむしられた場所も見た。
最終日にこのようなお勉強をさせてもらったが、これは初日の方がいい。
自然を見る目が変わってくるから。
**
カナディアン・ロッキー、また別の季節に訪れてみたい。
***
ジャスパー最後の夕食は和食のお店「伝次郎」。まだ新しそうな店だった。
あやしげな日本料理屋と違って、ちゃんと日本人の夫婦が切り盛りしていた。
味もいい。娘の希望で鍋物にしたが、わたしゃ寿司が食べたかった。
サーモンの刺身、う〜ん最高!