| 15人のお客さんに、珍しく大阪から添乗員が一緒にやって来た。いつもは添乗業務もガイドが行なう。30代半ばらしきこの男性、実によく働く。開口一番、「私は海外添乗が専門なので、外人さんに付くのは初めてなんです。」おいおい、ガイジンサンなんて呼び方やめなさい。 通常のパターンのツアーと思いきや、急遽食事つきに変更される。にもかかわらず私の手元には店の名前しか届いていない。同じ名前の店が2軒ある。全てを把握しているのは彼に違いない。 「同じ名前の店が2軒ありますよ。」私の言葉を聞き終わるやいなや店の方向へ走り出す。 「お二階に食事が用意してあるそうです。」「二階?まさか座敷じゃないでしょうね。お客さんみんな、膝曲がりませんよ。」 「確かめてきます!」走る。 「やっぱり座敷でした。今、一階にセットし直してもらっていますので。気ついてもらってありがとうございました。」いえいえとんでもない。これも私の仕事です。 食事の時も、みんなが楽しそうにお喋りしながら食べているの見届けてから、お客さんに背を向けて自分のをかき込む。味わって食べるのではない。流し込む感じである。そして、胃薬らしきもので締めくくる。 普段はお客さんと一緒に食べ始め、みんなの輪に入ってナンだカンだ喋りながらいただく私は、こんな世界もあるのだとビックリ。 観光の時も、最後尾を歩いていたかと思うと、チケットを配る時には先頭に来ている。その動き、風のごとく。バスの中でも、ああ寝てはる、と見ていると、目的地到着2分前ぐらいにお目覚め。ものすごいタイミングのよさである。 外国人の場合、ホテルのチェックインが終わり、"See you tomorrow morning" と言った時点で業務終了。あとは彼らのプライベートな時間になる。この話をしたら、「えっ、部屋でボーっとしてていいんですか?」と驚いていた。 ![]() 今回はよく気のつく添乗員さんのおかげで、ずいぶん楽をさせてもらった。感謝、多謝。 月の内20日は海外と言う彼、いろんな国へ行けてうらやましいなと思うけれど、日本人を海外へ連れて行く添乗員って、あそこまで走り回って尽くさなければいけないの?私にはちょっと務まらないかもかも… アンタももっと走りなさいよ、ですって? う〜ん、確かにやせるかもしれない。 一度、平和公園でひとり人数が足りず、青くなって公園を走り回ったことがある。迷子のおばあちゃんは何と隣のバスにニコニコして座っていたのだが、息を切らしてバスに戻った私を、お客さんみんなが拍手で迎えてくれた。"Good job" という声とともに。 これでなくっちゃね! |