guide requirement(必要条件) のはなし(2) この地の概略を話せとおっしゃる。広島といえばどうしても戦争の話、原爆の話。暗記したての内容をしゃべっていると、「アンタ何年生まれや?」「19○○です。」「戦後の生まれやろ、何にも実際に知らんモンが知ったげにしゃべるな。」
チョット髪の毛逆立ち気味。
ここでお客様に刃向かう気など毛頭ない。それじゃ何の話にしようかと、ドラえもん、いや、ドラ子のポケットを探してみても何にも出てこない。すると大将から「アンタ天皇についてどう思う?」との質問。「若い人は.....、年配の人は.....」と、試験のために暗記したような答えをしていると、「だれが一般論を述べろ言うた?アンタの事をきいとるんじゃ。」ああ、これがあの「教科書通りのしゃべりをしない」という意味だったんだ。
私は答えた。「日頃、天皇の事なんて考えたことない。しかし、実際にお会いしたりすると感動するだろう。まあ、そんなことは絶対起こりえないが。阪神大震災のとき、天皇皇后が被災者の避難先を訪問し、ひざまずいて声をかけておられる姿をテレビで見て、なぜかわからないが涙がでそうになった。」と。
すると、大将、遠くを見つめながら、「おお、やっぱり尊敬しとるんじゃのー。」
大将の話によると、昭和天皇が初めて訪米されたとき、サンフランシスコで市長と共に同じテーブルにお座りだったとか。
この時から大将がやさしくなったように思われた。大将の審査に合格したのだろうか。私の答えは流暢からは程遠い英語だったし、ポツポツとしゃべっていた。でも、どんな英語でも、自分の素直な気持ちを一生懸命話せば、わかってもらえるものなんだと気づいた。ペラペラだけが必要じゃないんだ。(→ 英語ヘタなの、正当化してますねえ。)
大将とそのお仲間をお見送りしたとたん緊張が解け、へなへなとその場に座り込み、翌日から1週間寝込んでしまった。今のところこれ以上の緊張感に見舞われる仕事をした事がない。人間というもの、一度こういう体験をすると免疫ができ、少々の"Wow"には驚かなくなるものだ。
毎年少しずつツラの皮、いえ、お顔の皮膚が・・・になる気がする。私の周りにはたくさんいらっしゃいますよ。ツラ、いえ、お肌が鉄、黄金、ダイヤモンドのお嬢様方が。。。